「優奈っ!!」

・・・劉・・?

目の前は真っ暗

意識が朦朧とする中、劉の声がきこえる。

「優奈!死ぬな!」

必死そうな、劉の声がする。

その瞬間

口の中に、水のようなものが注ぎ込まれた。

唇に劉の柔らかい唇の感触がした。

「おい優奈!3日間も飲まず食わずじゃ、声も出ねーだろ!」

「んっ・・・?」

3日間!?

あれから、3日間も経ったの!?

「ったくこんなに痩せて・・・。俺が入んなかったら死ぬところだったんだぞ!?」

「・・・劉・・?」

「俺にはお前しかいないんだから!」

「え・・・?」

こんなあたしを

まだ大切にしてくれるの?

どうして君は

そんなに優しいの・・・?