深く、深く。

今までに1度もしたことのない深い口付け。

息をする隙間もないくらい。



「っ///」

「ほら、泣き止んだ。」

気づけば、あたしの涙は止まっていた。

と、ゆうより

恥ずかしさのあまり、顔真っ赤。

「買い物・・行くんだろ?」

「い、行くっ。」

ぱっと差し出された手を

躊躇なく握る。


この先の道、どんなに辛くても

あたしは劉と歩いていく。


このときは、迷いなく言えたんだ・・・

どんな恐怖が、絶望が

待ち受けてるのかも知らずに。


・・・知らなかったから

言えたんだよね。