その日の夕方。

今日は1日平和でいれるかなぁ?

普通かなぁ?

・・・って考えながら

母さんに頼まれて買い物に行くことに。




「わっ!?ななななんじゃこりゃ!?」

あたしが一歩外に出た瞬間。

・・・妖に囲まれました。

『アノニンゲンダ。』

『ソウダソウダ、アクマノコダ。』

見たこともない妖に

思いっきり囲まれる。

でも、母さんに買い物頼まれてるし・・・

引き返すわけにはいかないのに。

『キョウハ、アクマツイテナイゾ。』

『イマダイマダ。』


どうしよう、劉。

あたし・・・

怖くて身体が動かないよ。


『ヤレ!』

一匹がそう言った瞬間。

周りを囲っていた妖が、一斉に飛び掛ってきた。


「きゃあーーーーー!!劉!助けて!」

気づいたときには

あたしは目を瞑って、そう叫んでいた。