「優奈。」

「劉・・・?」

「そうだよ。」

かすかに漏れる光に

すこしだけ目を細めた。

「・・・何しにきたの?」

「きっと優奈、泣いてると思って。」

ぽんぽんと、頭を撫でる手は

あたしを安心させる。

大丈夫だ

そう、言ってるようだった。



「優奈、3週間だけ時間をやる。決めな、どっちがいいか。」

「・・・わかった。」

「俺は、どっちでもいいから。」

「・・・劉も、決めて?どっちがいいか。」

「・・・俺も・・?」

「3週間後に同時に言おう?それならいいから。」

「意見が分かれたときは?」

「・・・説得。」

「わかった。」

劉は少しだけ笑って

あたしの隣に座ってくれた。

そしてあやすように

あたしの頭を撫でてくれた。


まるで、

“俺が守るから”

そんならしくない言葉を言っているように・・・。