「どうしたの?劉。」

「お前、“悪魔の子”だったのか・・・。」

「悪魔の子?」

何ソレ。

全然わかんないんだけど。

「お前みたいな、変な能力を持つ奴がいるだろ?」

「うん。」

「そーゆう人間の、10000人に1人がなるかも知れないって言われてる一種の病気のことだ。」

「び、びょーきなの!?」

病気なんてやだよーーーーっ!

16歳になったばっかりで、なんで病気になんないといけないの!?

「その力・・・というより症状は、16歳が解禁日。突然現れると言われているらしいが・・・。ほんとにあったんだな。」

「ねっ、どうなっちゃうの!?あたし、死んじゃうの!?」

「優奈、お前の身体、血液は、妖にとって有益なものとして狙われる。」

「ね、狙われる!?そ、そんなの嫌だっ!どうにかなんないの!?」

「治療法も・・・ないことはないんだけどな・・・。お前、嫌がるかもしんねーぞ?」

劉は、あたしに話すのを少しだけ躊躇った。

そんなに大変なことなの・・・?

劉、怖い。

あたし、怖いよ・・・・。