「劉ー。ちょっといいー?」

「ん?どーした?」

「今日ねぇ、ハルちゃん達と街に遊びに行ったの。そしたら珍しくめっちゃ妖に襲われてさぁ・・・。」


今は、春休み。

久々にハルちゃん達と遊びに行ったのは・・・いいんだけど。

色んな妖から、襲われました。

最近は全然なかったのにーーーっ!

なんで!?


「お前っ・・この傷っ・・・!」

「そ、襲われたときに切ったみたい。このままにしてて大丈夫かなぁ?」

「だめに決まってんだろ!かしてみろ!」

傷がついているあたしの腕を

少しだけ強引にとって、劉は口元に持っていった。

「んっ・・・。痛っ・・・。」

「ちょっと我慢してろ。・・・ん・・?」

「ど、どうしたの?」

「お、お前・・・。」

劉はあたしの傷を直した後

突然深刻そうな顔をした。

「劉?」

「・・・だったのか・・・。」

「ん?」

あたしは劉の言葉がうまく聞き取れなくて

もう1度ききかえした。