「おーい、優奈ー?」

「な、何?」

「突然でわりぃんだけど、彼氏とかっている?」

「・・・いないけど。」

「っしゃ。俺のことまっててくれたんだな。」

あたしが答えると、嬉しそうな顔をして

笑う劉。

って、

あたしは悪魔とは付き合いませんけど!?

「俺と、付き合ってくんね?」

「嫌。」

いくら、待ってた人でも

悪魔となんか、付き合えない。

そりゃ、悲しいけど、

あたしは人間と付き合いたいの。

「なんで?」

「アンタが悪魔だから。」

「人間だったら、よかった?」

「・・・わかんない。」

俯きながら言うと

劉は、はぁ・・・っと溜め息をついた。

「んじゃ“俺”を好きにさせる。」

「・・どうゆう意味?」

「悪魔でも、俺を好きにならせるから。覚悟しとけよ。」

「はぁ?なんないってば。」

これは、100%

だって、嫌いなんだもん。

妖とか、変なのとか、霊とか。

大嫌い。


「俺は優奈が好きだし。」

「あっそ。」

あたしは、

ぷい、と目を逸らした。