「ふぅ・・苦しかったぁ・・・。」

「俺も苦しいっ・・。息できねーかと思った・・・。」

あのまま、笑いはいつになっても収まらず

ずっと部屋で笑い転げていたあたし達。

流石に苦しくて

途中呼吸混乱になりかけた〔笑〕



「あ、そーいえば。」

「ん?どうしたの?」

「バレンタイン・・だっけ?・・の、お返ししねーとな。」

「それは、3月だよ?」

「それまで待ってらんねー。」

劉はそう言うと、あたしの耳に口を寄せる。

そして、悪魔の囁きのように

“今日の夜、たっぷり可愛がってやる”

と、あたしに囁きかけた。

「お、お返しって・・・。」

「お?ちょっとは勘付いてきた?」

「ももももしかして・・・。」

「・・・今日の夜、楽しもうな?」

劉は面白そうに、あたしの顔を見て

それから・・・

らしくないウインクを、パチンっとした。


・・・バレンタインって

とんでもない行事だったんだ・・・。