そして、恐怖の放課後。

「黒希達はどこだーっ!絶対に捕まえるからな!」

「「やっば!」」

今日のSHR、センセーいなくて

代理のセンセーだったから、大丈夫かと思ってたのに・・・

帰ってきやがった。

「劉っ!もうこっからでいいから!飛べる?」

「流石に目立つだろ!屋上まで行くぞ!」

劉はあたしの身体を抱えて=お姫様抱っこ状態

で、屋上までの階段を駆け上がった。

すぐに気づいたセンセーは

大声を上げながら、追いかけてくる。



「っしゃ!行くぞっ!」

「うんっ!」

あたしは、劉の首にぎゅーっとしがみついて

目を瞑った。

あたしの身体は、少しだけ冷たい空気に包まれて

宙へと浮いた。

「ここかぁ!!・・・おや・・?」

センセーが得意げに屋上のドアを開け放つのを

あたし達は上から、笑いながら見た。

「「あははははっ・・・!」」

もー、ちょー面白い!

ほんとにさぁ・・・

「俺っ、笑いすぎて腹痛いっ!」

「あ、あたしもぉーっ!」

そのままけらけら笑いながら

あたし達は家に帰宅した。