「あっ!あれ、鏡ちゃんじゃない?」

「ん?祥もいるじゃねーか。」

校門の前で、向かい合って立っている2人。

どうしたのかなぁ・・・?



「鏡ちゃんっ♪」

「きゃっ!・・て優奈ちゃんっ!?驚かさないでくださいよー・・。」

「ごめんごめんっ。」

なんだ、チョコあげてたのか。

ちょっと悪いことしたかなぁ・・・。

で、でもさ。こんな人ごみであげなくてもねぇ・・。



「祥?お前なんでここにいんだよ。」

「鏡を送ってきた。いっつもこうだけど?」

「ふーん。」

まぁいいや、とかなんとか

呟きを漏らした劉は、あたしの手を引っ張った。

「ほら、行くぞ。屋上。」

「あっ!ちょっと待ってよーっ。」

あたしは、鏡ちゃんの方を見て

「鏡ちゃんっ!報告よろしく!」

と、大声で言った。

「りょーかいです♪がんばってくださいね?」

「はーいっ!」

あたしは鏡ちゃんに

ぶんぶん手を振った。