「祥君に教えてもらったの?」

「アイツ、メールしたらすぐ教えてくれたぞ。」

鏡ちゃんは、少しだけ困った顔をしていた。

だよね・・・

そんな簡単に家教えちゃだめだよね〔笑〕

「と、とにかくっ。あたしはこの辺で帰るね?」

「はいっ。それじゃ、明日がんばってくださいね?」

「鏡ちゃんこそ。お互い様でしょ?」

「ふふ、そうですね。」

あたしは、鞄を持って、靴を履いた。

そして

劉の隣に並ぶ。

「劉、帰ろっか。」

「・・おう。」

鏡ちゃんとあたしの会話を

少しだけ不思議そうな目で見ていた劉。

でも、すぐにその表情は消えて

笑っていた。


「さっきの、明日がんばるってなんだったんだ?」

「んー?ヒミツ♪明日になればわかるよ♪」

「お、俺にも関係あるのか?」

「もちろんっ♪」

あたしはいつも劉がやるように

少しだけ悪戯っぽく微笑んで見せた。