「劉っ。」

「ん?どした?」

「今日、鏡ちゃんの家に寄って帰るから。ゴメンけど一緒に帰れない。」

「ん。それじゃあ先帰っとく。」

「うん、ゴメンね。」

「別にー。」

劉はそう言って、あたしの耳に口を寄せた。

・・・チュっ。

「きゃっ!?」

「コレで許してやる。」

「もーっ!///」

言ってからやってよ!

どうせやるならさぁ。

「・・なるべく早く帰ってこいよ?」

「わかってるって。大丈夫だよ。」

劉のくれたやつ〔ブレスレットね〕

つけてるから、変なの寄ってこないし。

最近は大丈夫なんだから。

・・・劉って心配性。

「ゆーなちゃんっ。」

「わっ!鏡ちゃんっ!」

「なんか、嬉しいことでも言われましたか?頬、緩んでますよ?」

「うそっ!?」

鏡ちゃんに言われて

ペタペタ頬を触る。

「ふふ、やっぱりあったんですね?」

「もーっ!からかわないでっ!」

恥ずかしいんだから!