「はぁ・・・なんでこんなときに。」

「んなに言うなって。あいつも知ってんだろ?」

「ハルちゃんどころか、学校のほとんど全員が知ってるし。」

「ふーん。そうだったのか。」

なら、安心だな。

なんていいながら

また歩き出す。

あたし達2人の影が、ゆらゆらしてて

ゆっくりと、時が流れてるような。

そんな気分だった。

平和だなぁ・・・

つい、そんなことを思ってしまう。

ゆっくり流れるこんな時間が

こんなに温かくて

こんなに大好きなことに

初めて気づいた。