「って、と、飛ぶの!?」

「だって、こっちのほうが速いだろ?」

「ま、そうだね・・・。」

こっちのほうが、あたし的にも

都合がいいしね。

目立たないし。



「お、そろそろだぞ!」

「わっ!ホントだ!」

「そろそろ、下ろすぞ。家の人に見られたらまずいだろ?」

「うん、飛んでるのはまずい。」

びっくりして、失神しちゃうかもしれないからね。

「きゃっ・・・。」

「大丈夫だって。そんなビビんなくても。」

劉は、あたしを抱えたまま

歩き出す。

すると・・・

「アレ?優奈?」

「は、ハルちゃんっ!?」

「何ー?足、どうかしたのー?」

わっ・・・

タイミング悪ー・・・。

「ちょ、ちょっとね。立てなくなっちゃって・・・。」

「あ、そゆことぉ。優奈もヤるようになったかぁ。」

「なっ!ちょっとっ!///」

そんなはっきり言わなくても・・・

もー・・・

ハルちゃんのばかぁ・・・。

「優奈っ!ずるいぞっ!」

「ずるくないし!って何ソレっ!」

何がずるいのよ!

もーっ!!

「んじゃ、疲れてるみたいだし?またね。」

「んもーっ!!バイバイ!」

あたしは、ちょっと怒りながらも

手を振った。