ガチャっ・・・

「ヤバっ・・出てきたっ・・・。」

とりあえず、部屋の隅で

丸くなってみる。

どーせ、見つかるだろうけど。

「ゆーな。覚悟出来たかぁー?」

「ひぃっ!?な、何で後ろにっ!?」

前ばっかりに警戒してたから

後ろに回られたんだろう。

劉の声が、耳元で響いた。

「ちょっ・・脅かさないでよっ・・。」

「別に脅かしたわけじゃねーけど?」

「でも、びっくりしたの!」

「そりゃ、悪かったな。」

ポンポン、とあたしの頭を撫でる劉は

いつもと変わらない・・・ように見えたけど。

やっぱり、あたしに何かを求めているようだ。

返事・・・だよね。

いやいやいや・・・

絶対言わないから!!