夢の中で見た君。

あたしは、脱出を図るべく

そーっと身体を動かした・・・が。

そんなの、劉が見逃すわけがない。

「優奈?何動いてんだ?」

「や、嫌だからね!///」

「何がだよ。」

「だからっ・・・。っ・・なんでもない!///」

わかってるでしょ!?

そんなこと、口に出来るわけないじゃん!

「俺、風呂入ってくるから。・・・それまでに覚悟決めとけよ?」

「はっ!?なんの!?」

あたしが、知らないふりして

顔を背けると・・・

「・・・今夜はぜってーヤるから。」

劉が、あたしの耳元で

そう囁いた。

風呂場のとこのドアが、ばたんっと閉まった音を聞いて

あたしは

ボスっとベッドに倒れた。