「・・夜は俺しか見れねー様にしてやる。」

「ほ、ほぇ?」

「わかんねぇ?・・こーゆうこと。」

劉はあたしの首筋に顔を寄せて

・・・チュっ

とキスをした。

「な、なんで首っ!?」

「口がよかった?でも・・・口以外もするってこと。」

ニヤリ、と

いつもの笑みを浮かべながら、あたしの顔を覗き込む。

「・・・わかった?」

あたしは

コクンっと頷いた。


劉の言いたいことは、こうだ。

“今夜はヤルから。”



「明日、歩けなくしてやる。」

「そ、それだけはヤメテっ!」

アレ、ほんとにヤバイの。

足とか、腰とか・・・

力入んなくなるんだから!

「景色ばっか見てた罰。」

「えーっ、そんなぁーっ・・・。」

コイツ、意地悪すぎ!

あたしはもう1度だけ

暗くなってきた空を眺めた。