「ちょ、お、降りてよ・・・。」

「はぁ?なんで。」

「だ、だって・・。」

この体勢は、まずいでしょ。

あたしの上に、覆いかぶさる劉。

あたし達はもう彼氏彼女ってやつなわけで

友達とは違う。

ってことは

その、これから想像できることなんて・・・

1つしかない・・・よね?

「優奈、もう1回きく。」

「んっ・・?」

「俺、もう抑えきかねーかもしんねーけど・・。いいんだな?」

真っ赤な目をした劉。

あたしは、こくんと頷くことしか出来なかった。

「・・・マジで?」

「ん。・・・あたしも劉が好きだからっ・・。」

「・・・さんきゅ。」

劉はあたしに微笑んだ。

あたしの大好きな、優しい笑顔で。



その夜、あたし達は

今までにないほど溶け合った。

感じたことのない、幸福感の中

あたしは眠りについた。