「あぶねっ!」

あたしはすでに、転ぶのを諦めて

目をぎゅっと閉じていた。

「ほ、ほぇ・・・?」

「お前、危なっかしすぎ。」

受け止めてくれたのは、前に立っていた劉。

はぁ・・・

よかったぁ・・・。

顔面から転ばずにすんだよぉー・・・。

「あ、ありがと。」

「ったく。気をつけろって。」

そんな会話をはさんで。

あらためて、自分達の状況を確認。

・水着で

・抱き合ってる〔様に見える〕

・カレカノ

・・・ヤバイでしょ・・。

脳内に、ちょっと前劉が言った言葉がよみがえる。

“お前を見てると、ヤリたくなる”