「にゃーっ!つべだいっ・・。」

「お前、猫みてぇ〔笑〕」

「もーっ!」

海の水が、思ったよりも冷たくて

プツプツ鳥肌が立った。

「ほれっ!」

「きゃっ!冷たいってばぁっ。」

パシャっとあたしの前に

水しぶきが飛ぶ。

も~っ

なんか、劉・・・子どもみたい。

「えぃっ!お返しだいっ!」

「お、おわっ・・!」

ぺいぺいっと、手で劉に向かって

水をかける。

あまりに夢中になっていて

海の水底に沈む、ワカメに気づかないまま・・・

「きゃっ!?」

あたしは、それに足をとられて

前へと転びそうになった。