「鏡ちゃんはさぁ・・・、彼氏いる?」

「えっと・・。まぁ。」

「「マジで!?」」

「ま、マジです・・//」

照れて真っ赤になる、鏡ちゃん。

か、可愛いーーーっ!

「で、でも・・。人間じゃ、ないんですよね・・。」

「「えっ!?」」

「狐子って知ってます?」

「・・・ま、まぁ。」

「知ってるけど。」

狐の妖だよね。

たしか、霊力が強いから

普通の人間にも見えるんだっけ。

「私、狐子と付き合ってるんです。」

「「はぁーーーーっ!?」」

妖と付き合ってんの!?

な、なんじゃそりゃっ!?

「か、かっこいい・・・?」

「はい、とても。普段はふつーの人間の姿なんです。」

「ふ、ふーん・・。」

あたしには、絶対無理!!

妖と付き合うなんて、ありえないって!!

「優奈ちゃんとハルちゃんは、いるんですか?」

「「な、何が?」」

「彼氏ですよ。」

「・・・いない。」

「あたしは別れたばっかり。」

うぅ・・・

彼氏くらい欲しいさ。

欲しいけど・・・

夢の中のあいつが、目の前にちらついて

当分無理。

いつになったら、忘れるんだろう・・?

「可愛いのに。もったいないですね。」

「「可愛くないしっ!」」

「ふふ、照れなくてもいいですよ。」

鏡ちゃんは、女の子っぽいしぐさで

クスクス笑っていた。