いつものように

森の中で

ひとりで

本を読んでいると

真っ黒な猫が

声を掛けてきた

猫「いつもここにひとりでいるね」

雅「誰?」

猫「僕の名前はのら」

雅「のら?」

猫「そう、のらだよ」

雅「私になにかよう?」

のら「ひとりなら、僕のすむ世界にこない?」

雅「貴方のすむせかい?」

のら「そう、きっと楽しいと思うよ!」

雅「楽しい?」

のら「うん!」

雅「悪いけど、私、誰ともかかわるきないから」

のら「そんなこと言わずに一緒に、行こうよ」

雅「しつこいわよ」

のら「ひとりでいるよりはいいと思うよ」

雅「はぁ~、わかったわよ!」

のら「やった~」

雅「貴方が猫だから行くのよ!人間なら違うから…」