【望美】



私が初めて陽灘に出会ったのは5歳の頃。


小さい頃から体が弱く私は


病院で入院しながら生活していた。


その日は検査だった。


『先生?どうして望美は幼稚園にいけないの?


れみちゃんも皆いってるよ!望来年は小学生だよ?』


私は不安そうに担当の浅田先生に聞いた。


「そうだなぁ~。望美がもう少し元気になったら


だなぁ。だから頑張って早く元気になろうな?


そうかぁもう一年生だな。?あっそうだ!望美ぃ~今日はな


望美の病棟に新しい友達が増えるぞ!たしか陽灘くんだ」


『本当に?やったぁ。新しい友達ができて望美


すっごくうれしい!じゃぁ折り紙してくる~。


先生ばいばいー」


『おいっあんま走んなよー!!」


私はその頃先生が走んな!って言ってくる意味が


わからなかった。


そうだ!陽灘くんに鶴を作ってあげよ


私は折り紙が大好きだった。初めてこの病院に


来た時隣のおばぁちゃんがくれた。


作り方も教えてくれた。


5歳の私にとったらすごく難しかった