───── ───────… 未来はすっかり泣き疲れて、ソファーで眠ってしまった。 その姿を見守りながら 僕は薬指にはめた指輪を見つめる。 野ばらが死んでも、片時も外したことがなかった。 僕は決めたんだ。 一生涯、野ばらだけを愛する。 そして未来を命ある限り守り抜く。 だから野ばら… ずっと僕たちを見守っていて。 僕は心の中で天国にいる妻に話しかけ 未来の好物のハンバーグでも作ろうと、キッチンへ向かった。 *おわり*