「パパ、ぼくにはママはいないの?」 未来がじっと僕を見つめて聞く。 僕は、辿り着いたスーパーの駐車場に車を止めると 未来に向き直った。 「勿論いるよ。 ママがいるから、未来が生まれたんだ」 「じゃあどこにいるの?」 泣きそうな声で未来が更に聞く。 「出て行っちゃったの? 僕が嫌いになっちゃったの?」 胸が締め付けられた。 …そんな風に思ってたなんて