「あのね、章。 『章』っていう字はね?一章とかの『章』なのよ?」 おかあさんの言葉の意味がわからない。 「・・・は?」 「『章』は、お話の区切り目でしょ? 辛い『章』から、幸せな『章』、楽しい『章』へとも変われる。」 それがなんやねん・・・。 「だからね、章には 辛い『章』、悲しい『章』を幸せな『章』に変えてあげてほしいの。 その子の、長い長い人生が少しでも幸せになるように_____________」