結局愛実は散々悩んだ挙句、私が言ったピンクのワンピースを購入した。
普段、キレイめで大人っぽい格好が多い愛実からしてみたら照れくさい感じがしたようだけど、お世辞抜きで本当に可愛かった。
家に帰る途中の愛実の顔は、デートはまだ明日なのにもう今から行くような緊張した顔になってて面白かった。
「ただいま~」
誰もいないけどこれはクセ。
出るときも帰ってからも挨拶しちゃう。
「は~、メイク落とそう。」
洗面台でクレンジングをする。
どんどん素の私になっていく。
――――キュッ
蛇口をひねって水を止める。
タオルで顔についた水を拭き取って鏡をみる……
「………はぁ。」
そこには醜い顔の私が居た。
眉なし
小粒で奥二重の目
お世辞にも高いとは言えない鼻
ごくごく普通の唇。
「……部屋行こ。」
