「いつか、話せたらそれでいいや。」
ふふ、と笑いながら私が言うと、なんだよそれ~と不満そうに愛実は言った。
そして先生も来て、いつも通りに学校が始まる。
学校で過ごす時間なんてあっという間で、楽しいのは愛実とおしゃべりしてるときくらい。
授業の内容はちんぷんかんぷん。
卒業できればいいかくらいでしか考えてなかった。本当はいけないよね、そんな考えは…
「ふみ、ほうはいほほふひあっへ!」
「…愛実、パン飲み込んで喋ってくんなきゃわかんない。」
そう言うと、ちょっと待ってのジェスチャーをしてカフェオレでパンを流し込んだ。
「由美、今日買い物付き合って!」
