そのままで

「わ、わた、し、あの、その、えと…」



もうテンパってしまって言葉がでない。




「なに?どした?」

「い、いえ!何も…ぶつかってすみませんでした!」



頭を下げる私に、気をつけてと笑いながら言って去っていくカレ。
その背中を見つめて胸が高鳴……らない!!!!!



高鳴ってる場合じゃない!!!

私、すっぴんじゃん!!!!

…もう、最悪だ。



もしかしてさっきの笑いは、微笑んでくれたとかそんなんじゃなく、私の顔を見て笑った?暗かったからわからなかったかな…

もうどっちにしたって最悪だ…




頭がごちゃごちゃしたまま、私は小走りをやめて家へ帰っていった。