今、通りをお泊りセットと思しき鞄をぶら下げた鬼が電話しながら行き過ぎましたが!?






レージ、もう帰ってきやがったの!?






ふ・・・落ちつけ真昼。
まだ、ヤツに気付かれてナイんだから・・・








「はいよ。いつも来てくれるからおまけにコロッケ一つ付けといたからね♪」






『・・・・・・ころっけ・・・・』






わたしは無邪気なおばちゃんに「ありがとう」と笑顔で礼を述べ、


ゆっくり、
ゆっくり電話を切った。





レジ袋を持った




―――瞬間、






鉄砲玉のように店内から飛び出した。