「させるかぁぁぁぁ―――っ!!!」 手榴弾でも投げ込んだのかという音で開け放たれたドアに わたしはうんざり振り返った。 広夢が血走った目で入り口に立ちはだかっている。 「デートなんて行かせないからねっ!死んでも行かせないからねっ!てか、行かせたら、それこそ僕が殺られるわっ!!」 「てかさ、アンタ、レージに今日のコトチクッたね?」