「なんだって、私がアンタの鞄運ばなきゃなんないの。」



「オレの下僕だからだろ」




睨む私に対し、威圧的な笑顔を突き出してくるレージ。




「ザンネン。わたし、メイドゴッコとかきょーみないし。」



「寝ぼけてんのは顔だけにしとけよ?忘れてんじゃねーぞ。オマエが、自ら進んでオレの下僕になり下がるッつったんだろ!」




「Mじゃあるまいし、ンなコト言うわけないでしょっ!!」




「オレがモデルになったら下僕になるっつったんだろーが!」





「受かるなんて思わなかったんだもん!」







「そもそも、オマエがオレの承諾もなしに、勝手にモデル選考に書類送ったからこんなことになってんだろ!」





「だってあの募集『アイドルのケイ君と共演』で審査員にケイ君も来るって書いてあったんだもん!一目でも近くで見たいというささやか且つカワイらしい幼馴染の乙女願望くらい叶えてくれたってイイじゃん!?」






「あの後、恋人発覚で簡単にミーハー冷めたくせしやがってぇ~~~!!」