男を突き飛ばして走り去る女





わたしは慌てて作業テーブルの影に隠れたため、見つからずに済んだ様子。





うむ。


人の修羅場と殺人現場とうっかり覗き見てどっちのが居心地悪いだろう。






てか、用が済んだ今、ヤツがココから出て行っちゃったら、わたし閉め込まれちゃうんじゃなーい?









そんなことを考えていた私は、自分に落ちた陰りに気付いて顔を上げ、ゴクッと喉を鳴らした。










隊長っ!



敵兵に見つかりましたでゴザイマスッ!