昔から弱虫で泣き虫で よく番長みたいな子にからかわれて ぐずっていた梓 それでも、 優しくて人懐っこい 犬みたいな梓は常に人気者だった 「犬度が増した」 「いぬっ?!」 「さ、梓くんもこっち向いてー はいチーズ♪」 ばっちりピースを決める私の横で 肩を落としてしょぼんとしている梓 私たち2人はその写真を最後にして 学校へと歩き出した