「えー、いいじゃんいいじゃん! やろーよっ、犯人捜し!」


 別に何かをやらかしたわけじゃない。

 だから、決して犯人じゃないと思う。

 だけど、まりちゃんは乗り気だった。

 目がキラキラ輝いている。

 まりちゃんはこういうのが大好きだから。


「遊びじゃねぇんだから」

「そうそうただの悪戯よ」


 春平も私もまるでやる気はなし。

 ぼんくらには付き合っていられない。


「どんな生徒の声にも耳を傾けるのが生徒会だ!」


 遊んでばっかりいるくせに時永は偉そうに主張する。