朝の眩しさが痛い。

 焼き焦がすようで苦しい。

 屋敷の中で顔を合わせても、目を合わせることはない。

 その度に出て行けと言われている気がしたけれど、行く場所がない。


『このまま時永の側にいてもいいのでしょうか』


 何となく伊東先輩にそう相談してみた。


『離れるなんてダメ、絶対!』


 物凄い早さでこんな返事が返ってきた。


 でも、必要とされていないのが、わかっているのに、このまま続けていいのか。

 このまま、溶けて消えてしまえたなら良かったのに。