「あ、そうや。ちょっとちょっと」
ガラガラって教室のドアを開けて
先生が手招きする。
ん?なんだろ。
誘導されるまま廊下に出てみる。
教室の中は騒がしかったけど
扉を閉めると
廊下は少し静かになった。
「なーに。先生」
「ときに柑奈殿。
ちぃとお疲れではござらぬか?」
え、なんで
武士みたいな話し方...(笑)
まー確かにちょ〜っとだけ
疲れてるけど、さ。
「別にそんな疲れてないよ」
たいしたことないし
とりあえず笑顔で返した。
だと言うのに。
「ふむふむ。そっかそっか、
お疲れなんやな~うんうん」
先生は腕組みをして
わざとらしく困った顔をした。
「え、いや、人の話聞いてた?」
「ま、ええからええから♪」
すごい謎なんですけど。

