命の花~神様、もう少しだけ~

病室に帰った私に待ち受けていたのは、

予想をはるかに超えた、

苦痛の日々だった。

・・・

子宮は全摘手術をしてなくなった。

・・・

でも、他にも転移があってはいけないと、

抗がん剤の投与も始まると・・・


吐き気・・・

脱力感・・・

長かった髪も、すべて抜け落ちた。



病室に来た要は、

私を見て微笑んだ。

「その帽子似合ってるよ」

「カツラがいいな・・・」

「今度、見てくるよ」

要の後ろから、

ぴょこっと顔を出した愛梨。