「子宮頸がんってご存知ですか?」


「・・・聞いたことはあります」


「昨日検査したんですが・・・」



・・・まさか。


「…先生」

「赤ちゃんのおかげ

としか言いようがないですが、

見つかってしまいました」


「・・・」

私は両手で顔を覆った。


「まだ、初期の段階です。

今回は赤ちゃんを諦めて、

治療に専念しませんか?」


・・・赤ちゃんを諦める?

お腹を見つめた。

まだ小さな小さな命。