再びスキップをはじめるスジュナ。
子供は自由である。
「……今のは、さすがに酷いだろ」
隣のルトは、こちらを見て眉をつり上げていた。
「どうして?」
「どうしてって………」
「本当なら、さっきの私の言葉、そっくりルトが言うべきなのに」
しっかりと彼を見据えて言った私の言葉に、ルトは目を見開いた。
…何を、驚いているのか。
誰がこんな女、と、罵り否定するのが普通の主人だ。
いや、ルトは普通の主人、とはいかないかもしれないが。
それでも、あの場で強く否定するべきだったのは、私ではなく、ルトだ。
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