月夜の翡翠と貴方



ルトは慣れているのか、安定して太い枝に座り、幹に寄りかかっている。

さすがにふたりが同じ枝には、と言われ、私はその近くの太い枝に座っているのだが。


「…大丈夫だよ。下手に動かなきゃ落ちないって」

ルトが、半ば呆れた目でこちらを見てくる。

「……折れたり…しないの…?」

「俺んとこが折れないんだから、お前の体重で折れるわけないだろ」

「……………」

恐る恐る、幹に掴まっていた手を離した。

…正直、怖い。

そうでなくても面倒なドレスを着ているというのに。

なるべく下を見ないように、ルトを見た。

そんな私を見て、ルトが笑う。