とにかく、この男達をどうしようか。 周りがこの様子では、助けを叫んでも誰も来ないだろう。 普段の私だったら、面倒なので構わずついて行くだろうが、今はルトがいる。 私がいなくなっては、彼が困るのだ。 「いいじゃないか~、な?悪いようにはしないよ」 …なんて、陳腐な誘い文句だろう。 「……すみませんが、行けません」 早く、わかって欲しい。 なかなか引かない男達に苛ついていると、無遠慮に髪へ手が伸びてきた。 腰を折った男の顔が、目の前に迫る。 男の指に絡まる、私の碧色。