ルトにとっては全てが仕事であり、私を喜ばせるために、色々なところに行っているわけではない。 けれど、それを見て見ぬふりをして、お礼を言わせて。 ルトの隣で横になる。 群青のテントと、隣にいるルト。 もう、慣れてしまった夜だ。 「……おやすみ」 ルトの声で、目を閉じるのも。 「おやすみなさい……」 愛しい夜が、ふける。