月夜の翡翠と貴方


ロディーは私とルト、ノワードを見ると、次にセルシアを見て、言った。


「…あちらの者達を、部屋から出していただけますか」


え……

「な、何故………?」

ロディーの微笑は、絶えぬまま。


「ふたりで話がしたいのです」


「………」

ふたりで…………

セルシアは眉根を寄せながら、うろたえる。

何故、ふたりで?

ロディー以外の皆が戸惑うなか、彼はあくまで穏やかな表情をしていた。

命令とあらば私達は出て行くしかないのだが、セルシアがロディーとふたりで話せるかどうか。

セルシアは迷うような素振りを見せた後、「…えと」と口を開いた。

「ノワード…出なさい」

えっ。

呼ばれたノワードは、少し眉を下げて部屋を出て行った。

セルシアつきの執事であるノワードにとっては、私達より先に退席を命じられたのはショックだろう。


「…あの者達も」

ちら、とロディーがこちらを見る。