月夜の翡翠と貴方



「…だから、なんで余計なことには従うのに、こーゆーことには従わないんだよ。これは命令。いいな?」


初めて、主人らしい口調で言われた気がする。

命令と言われては、私には抵抗できない。

仕方なく、了承することにした。

返事をしようと、混乱する頭で口を開く。

「……わかりまし……」

…違う、こうじゃ、なくて。


「わかっ…た。…ル、ト」


…あぁ。

やはり、変な気分である。

彼に強制されているのだから、私はなにも気にする必要はないというのに。

これは、慣れるのに時間がかかりそうだ。