月夜の翡翠と貴方



「だから、俺はお前のこと、奴隷として見る気は全くないんだよ。俺としては、一緒に旅をする友人として接していきたい」


私は、耳を疑った。

…友、人……?

何を言っているのだろう、この男は。

奴隷屋から買った女を、友人だなんて。

呆然と青年を見続ける私に、彼は構わず話し続ける。

「奴隷だからとか、俺がお前を買った主人だからとか、そう気負う必要はないって言ってんの。お前は、俺の友人。すげー親しげに見えるくらいでいい」

…意味がわからない。

この男は、自分が何を言っているのか、わかっているのか?