水が頬を伝い、ぽたぽたと滴った。 「…………ってぇ」 青年の声が、近い。 …嘘でしょう。 私は、取り返しのつかない状況に陥ったことを悟った。 …最悪だ。 私は、青年に馬乗りになっていた。 転んだ拍子で、彼のほうへ飛び込んでしまったのである。 目を開くと、青年の顔があとほんの少しというところにあった。 「……………!」 青年の目も、見開かれる。 あぁ…………どうして。