月夜の翡翠と貴方



「私は今別の依頼を遂行中だけど…いいわ。受けるわよ」

「本当か!すまないな」

「まあね。幼馴染の訃報なんて聞きたくないもの」

リロザがどういう意味だと目で訴える。

ミラゼはそれをさらりと無視して、ルトに視線を向けた。

「ルトは?どうするの」

「…………………」

しばらく考えていたが、やがてルトはため息をついて「悪いけど」と言った。


「俺は、ジェイドから離れる事は出来ない。ジェイドを絶対に守れるなんて保証もないからな」


....つまりは、受けない、ということ。

「………そうか…仕方ないな」

ミラゼがいてくれるだけでも良い、とリロザが言う。

「…………………」

いいのだろうか。

私はここで、黙ったままで良いのだろうか。

そこで、視線を感じた。

ミラゼだ。

彼女が、じっとこちらを見ている。

その目は、まるで私へ『いいの?』と問いかけているようだった。