月夜の翡翠と貴方



着て、また駄目だと言われたら怖いなと思いながら、靴を履いた。

試着室のカーテンを開ける。

...店員の、満足そうな笑みが見える。


そして、私を見つめるルトの表情が初めて変わったのも、見えた。





「…………………どう」


黙っている俺に、なんか言って、とジェイドが目で訴えてくる。


「…なんか、可愛いな」


初めて出た感想だからか、ジェイドが微かに顔を赤くした。

「…それは、褒め言葉なの?」

「それ以外に何があるんだよ。なんか、今までのとは違うなって思っただけ」

多分、美しいとか綺麗、は言われ慣れてても、可愛い、はあまり言われないんだろう。

照れ隠しなのだろうが、隠し方が相変わらず捻くれている。