そうだ。
手紙の返事が昨日届いていなかったから、今日また取りに行かなければ。
「届いてるといいんだけどな」
そう言って、また人が溢れる大通りへ向かう。
フードを被ると、ルトが自然と私の手を握った。
...けれど、握り返すことはできなかった。
*
「届いているぞ」
店には昨日と同じ、怪しげな女店員がひとりいるだけだった。
女店員はそれだけ言うと、奥から小さな茶色の包みを持ってきた。
ルトはそれを受け取ると、女店員に礼を言い、早々に店をでた。
「届いててよかったね」
ルトは、人のいない路地で、座って包みを開けた。
「ああ」
大通りにでては、包みを開けられないからだ。
包みを開けると、手紙が入っていた。
「…………………」
ルトは無言でそれを開いて、手紙を読む。
私は手紙の内容がこちらから見えないように、彼の真正面に座り、手紙を読む姿を黙って見ていた。



